「いろいろ。片付けとか、明日の朝ご飯の準備とかね」
「そっか。大変だね。……いつもありがとう、お母さん」
「どうしたの、突然そんな事言うなんて。何かあった?」
お母さんはとても驚いたらしく、手を止めて私の顔を覗き込んだ。お礼を言ったことでここまでビックリされるとは思わなかった。……そのくらい、普段、お母さんに感謝をしていないってことか。
「何もないよ。そう思っただけ」
急に照れくさくなった私は、この場から逃げ出すようにお風呂場に向かった。
一日の汗を洗い流し、湯船につかって身体の疲れをとる。
湯気を目で追いながら、今日一日のことを思い出す。



