ねぇ、駆。もう、僕の知っている君はいないのかな。 楽しそうに僕をネックレスに変えてくれた君。 僕をキレイな包み紙で飾ってくれた君。 ほたるが喜んでくれるかな、って不安がっていた君は……もうどこにもいないの? ――ねぇ、神様。あなたはほたるの唯一の居場所さえも、奪おうとするのですか。 彼女がいったい、貴方に何をしたというのですか。 僕はどこにいるかもわからない存在に向かって、訴え続けていた。そして、願い続けた。 ――もうこれ以上、この子を傷つけないで、と。