クリア・スカイ


 きっと三人にとって場所は関係ない。三人で遊ぶから楽しいのだろう。そのくらい三人には絆があるように見えた。


「あっ、もうこんな時間。ほたる、そろそろお家に帰らなきゃ」

「ほんとだ。俺もサッカーの練習があるんだった」

「そっかぁ。じゃあ私も帰ろうかな。また明日も遊ぼうね!」


 楽しい時間はあっという間に過ぎていき、三人は散り散りになった。僕は今日からほたると一緒だ。ほたるは一人になった後、スキップをしながら帰っている。

 きっと、駆からのプレゼントが嬉しかったんだろう。僕はそんな彼女の様子を見て、彼女も駆のことが好きなんだと思った。


「ただいまー!」

 ほたるの家はとっても大きな旅館だった。裏口から中に入ると、向こうから桜柄の着物を着た女性がやってきた。