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『確実に、好きだね。』
「いや、まだ…分かんない。」
『そう言う気持ちを好きっていうの!小春は今までろくに恋愛したことないでしょ?』
圭哉くんは、あれから毎日 放課後になると教室まで迎えに来てくれるようになった。
真っ直ぐ帰る事もあるけれど、基本的には誠也さんのお店に寄り道して…
誠也さんとくだらない話をして帰る。
そんな毎日。
「そうだけど……。」
今日も誠也さんの店に寄って、家まで送ってもらったばかり。
日に日に胸のドキドキは増すばっかりで、1人じゃどうしようもなくなった私は夢子ちゃんに、電話で相談中
…なんだけど。
『好きになるなって言われたこと、気にしてるんだ?』
「…だって、本当に圭哉くんは私のこと眼中に無いみたいだし。愛だの恋だの言ったら、お世話係もクビって…」
『いいじゃない!クビで。ずーっとお世話係でいたいわけ?』
……そう言われれば、答えはNOだけど。でも、お世話係クビ=圭哉くんとの関係終わり。
つまり、もう一緒に居られないじゃん。
それだけは、好きなのかも…と自覚してしまえば尚更 辛い。