「ねぇ椋太」

「あたしね、椋太こと好きだったよ」

「大好きだった。」

「っ、俺は今でも好きだ。
過去形にしないでくれよ…」

「その言葉をもっとはやく聞きたかったな」

「なぁ・・・枝李や柊楓がいなかったら俺と付き合うことまた考えてくれんのか?」

「ううん、そうじゃない」

「もし、枝李や柊楓が居ても椋太があたしのそばにきてくれてたら…ってこんな事言っても仕方ないか」

あたしは「あはは」と空元気な笑いをした

「とにかく、もう椋太の傍にはいられない」

「サヨナラ」

というとあたしは椋太をとうりすぎて

屋上をあとにした

あたしはまた階段に座り込み泣いた

少し開いている屋上のドアからは

椋太のすすり泣く音が響いていた・・・