記憶の中で生きる君へ、この空に誓う

「大丈夫だ、静月。静月は優しい子だし、すぐに自分にも優しくなれる」


「はい……」


何でだろう、蒼大先輩がそう言うと、本当に自分の事も好きになれる気がした。



「ありがとうございます、蒼大先輩」


「あぁ、いい笑顔だ」



ようやく笑顔を浮かべた私を、蒼大先輩は優しい眼差しで見つめている。


その眼差しに、胸がポカポカと温まるのを感じていた。