「秋乃にも、話聞いてみないとな。静月、明日も時間貰えるか？」
「はい」
「静月、記憶を見るのは……辛いんだろう、本当に、ありがとな…」
「………私も、知りたいんです。源先輩が、何を考えて、どうして……自殺してしまったのか」
私に似た孤独をもっていた人。
だけど、源先輩は一人じゃないし、たくさんの人に想われていた。
そんな源先輩がどうして自殺したのか、私は知らなければいけない気がする。
「このイヤーカフを受け取った時から、なんとなく……こうなるような気がしてました」
「じゃあ、これも運命か」
「え、運命……ですか？？」
首を傾げると、蒼大先輩は小さく笑った。
