「なんて……もう、いい加減諦めないと。俺が、言ったんじゃないか、終わりにしようって」
「っ……あの時の事か。源とは、高1の時以外別のクラスだった。でも、一緒に遊び行ったり、源以上のダチなんていなかったんだよ。なのに……高3に上がってから、突然、俺に言ったんだ…」
蒼大先輩は苦しげに眉を寄せ、俯いた。
ーズキンッ
蒼大先輩から、『悲しみ』の感情を強く感じる。
「蒼大先輩………」
「俺と、親友は解消するってな……。俺は、源にとって、簡単に解消出来る程度のダチだったか?なのになんで、まだ親友か、なんて言うんだよ……っ」
あぁ……ここに、源先輩がいたら良かったのに。
どうして、あなたはここにいないんですか。
こんなにもあなたを想って悲しんでいる人がいる。
伝えたい事を伝えられずに苦しんでいる人がいるのに!!


