記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



「……辛い、記憶だったか?静月、ごめんな?」


「蒼大先輩……私が決めた事なので、謝らないでください」


「ありがとな……せめて、傍にいるから」


「はい……ありがとうございます、蒼大先輩」


肩をさする蒼大先輩の手に少しずつ心が落ち着いてくる。

私は、深呼吸をして、蒼大先輩を見つめた。



「蒼大、俺は…まだ親友か……?」


「え……静月、それって……」


「蒼大先輩、これは、源先輩が言ってた言葉です。そのまま、伝えますね」


目を見張る蒼大先輩に、私は説明する。

そして、私は源さんの声無き声を伝える。