『源、どんだけはしゃいでんだよ!』
『蒼大と出掛けてんだから、当たり前だろ?』
2人、楽しそうに肩を並べて歩いている。
その背中を見つめていたら、切なくなった。
もう二度と、こんな風に2人笑い合う事もなくなるなんて……未来は残酷すぎる。
『お、これカッコイイな』
源先輩が、出店のメンズアクセサリー屋の前で立ち止まる。
そして、銀のイヤーカフを手にとった。
『んー、どれだ?おぉ、マジだ!!』
その銀のイヤーカフを見て、蒼大先輩も頷いた。
『だろだろ?あ、俺良いこと思いついた』
『あ、俺も思い付いた』
源先輩と蒼大先輩はニヤリと2人顔を見合わせて笑う。
すると、そのイヤーカフを2人で手に取った。


