「俺は……静月、お前の傍にいたい」


「っ!!」


ドキンッと胸が高鳴る。

それは、いつもの"傍にいる"とは違うと、すぐに分かった。


「いつも、俺の傍にいてくれてありがとな。俺の中で静月は、自分の半身みたいになってて、欠けがえの無い女の子だ」


「蒼大先輩………」


「好きだ、静月。俺と、この世界が終わるまで、ずっと傍にいてくれないか?」


そして差し出される手に、私は泣き笑いを浮かべた。


「私も、悔いなく生きようって、決めました」



もうダメなんて、誰が決めたの。

ボーダーラインなんて、ただの線でしかない。


私は、これから出来る事はなんでもやろう、素直に生きていくんだって、決めた。


いつ、終わりが来ても、私の人生は、価値のあるモノだったって、胸を張れるように。