記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



「静月は……小さくて、この手に抱けるのが、美月より遅かった……」


ポツリと、呟くお母さんの声に、みんなが耳を傾ける。

何かを思い出しているのか、小さく笑みを浮かべた。


「だから、抱き上げた時、本当に……可愛いと思ったの」


「お母さん……っ」


「エメラルドの瞳が、皆は気味悪いって言ったけど、私は綺麗な宝石みたいって、思った……っ」


お母さんは、ポロポロと涙を流していた。


お母さん、わたしの瞳を宝石みたいだって……そう思っててくれたんだ。

最初から憎まれてたわけじゃなかった。


それが嬉しくて、私まで涙を流してしまう。


「静月の力は、これまでたくさんの人を救ってきました。もちろん、俺もその中の一人です」


「そうか、静月の力が……」


お父さんは、嬉しそうに笑った。


「この力も、静月さんの一部です。どうか、その力ごと……ありのままの静月さんを愛してあげて下さい!!」


「蒼大先輩………っ」


この力が、私の一部……。


そっか、だから私は……この力を受け入れられて初めて、少しずつ自分を好きになれたんだ。