記憶の中で生きる君へ、この空に誓う




『何を間違えたのか、何が正解だったのか……今でも全然分からないんだ』


『源、あなた何を言って……』


『いや……何でもないよ。ただ、今度は、何を言われても、それが誰かを傷つける結果になったとしても、誰かを信じて、誰かを救える人間になりたいなって、思っただけ』


それは、今まで源先輩が叶える事の出来なかった事だと分かった。

その"今度"が、この世では無いことも、分かってしまった。



『源……帰ってくるわよね?』


いつもとは違う源先輩の異様な雰囲気に、お母さんが不安になっているのが分かった。


そんなお母さんに、源先輩が笑みを浮かべる。


『もう……お袋は自由だ、幸せになれる』

『…………』


その笑顔は、お母さんに有無を言わさない何かをもっていて、源先輩は家を出ていってしまう。


ガチャンッと扉が閉まると、そこで記憶が途切れ、ハッと我に返った。