「源は、ずっと独りで……っ」
「知りたいと思う反面、知るのが……怖くなってきたんです。たぶん、ここで見る記憶は……」
源先輩の家族への記憶だから……。
「あのな、静月。俺、静月が泣いてるの……やっぱ辛いんだ。それに、倒れるくらいに辛いなんて、静月の負担が……」
「それでも……源先輩の気持ちを知る為には、私の力しか、無いんです。私がやらなきゃ……っ」
「静月……俺は、静月を苦しめたくない……。やっぱり、もう…」
「蒼大先輩……それでも、私たちが見つけてあげなきゃ……源先輩の事」
私たちは抱き締め合いながら、ゆっくりと床に座り込む。
「でもっ……なら、俺はっ!!ただ、傍にいるくらいしか出来なくて、全部静月に頼りきりだ!!」
「っ……手を、握っててほしいです」
私が蒼大先輩の手を両手で握りしめる。
すると、「手?」と蒼大先輩は困惑したように首を傾げた。


