「どうした?まだ、具合悪いのか??」
「蒼大……先輩……っ」
声が掠れる、なんでこんなにも体が疲れてるんだろう。
鉛みたいに、重い。
「熱中症で倒れたのね、お水、飲めるかしら」
「あっ……」
コップを持って現れる源先輩のお母さん。
その姿を見た瞬間、ブワッと涙が溢れてしまった。
「おい、静月お前……」
「あら、大丈夫よ。少し休めば、体も元気になるわ」
優しく笑いかけてくれる源先輩のお母さん、辛いのに、心配してくれて、なんて優しい人なんだろう。
どれだけの痛みを、一人で抱えてるんだろうっ。
「ありがとう、ございます……っ」
泣きながら、なんとかお礼を伝える。
「すみません、源先輩の部屋……見てもいいですか?」
「それはいいけど……体は大丈夫?無理してはダメよ?」
そう言って私たちを部屋に案内してくれるお母さんは、私たちが部屋に入ると、すぐに台所へと戻ってしまった。


