『会社倒産して、やけになってアル中かよ…、情けない』
『どの口が言ってんだ、あぁ!?』
ードカッと、お父さんの拳が源先輩の顔を殴り付けた。
それに、源先輩は後ろへと吹っ飛び、壁に強く背中を打ち付けた。
『うがっ……ゲホッ』
『源っ!!あなた、もう止めてっ……止めてっ!!』
咳き込む源先輩を抱き締めるお母さんの前に、ゆらりとお父さんが立ちはだかる。
や、やめて……。
このままじゃ、2人ともお父さんに……。
その光景を見ながら、ガタガタと体が震えた。
『………ろ』
源先輩は、地を這うような低い声で、何かを呟いた。
『あぁ!?』
『消えろ、今すぐ俺達の前から消えろよ!!』
『!!』
源先輩は、悔しさに涙を流しながら、そう叫んだ。
すると、お父さんは驚きに目を見張り、すぐに『ハハッ』と笑い始める。


