源……先輩。 最上先輩の、親友……。 でも、どうしてだろう、彼……源先輩は、なんとなく私と同じ、友達もいない孤独な人だと思ってた。 「……い」 あなたには、泣いてくれる誰かがいたのに……。 なぜ、あの人から孤独を感じたんだろう。 「おい、大丈夫か!!」 「っ、あ………最上先輩?」 肩を強く揺すぶられ、私はハッと我に返る。 一気に、現実に戻ると、私は驚くくらい近い距離にいる最上先輩を見上げた。