ふと、あの銀のイヤーカフの記憶を思い出した。
『蒼大、俺は…まだ親友か……?』
『なんて……もう、いい加減諦めないと。俺が、言ったんじゃないか、終わりにしようって』
『俺といれば……きっと、不幸になる』
これって、イジメの矛先が、大切な親友と恋人に向く事を恐れたからじゃ……。
それに、あの時のノイズに消えた言葉は……。
『俺は……人殺しらしいから……』だ。
「だからあの時、源先輩は2人にごめんなって謝ったんだね……」
「静月、どうかしたのか?」
「源先輩は、全部分かっていたんだと……思います」
私の言葉に、秋乃先輩と蒼大先輩が驚いたのか分かった。
私は、そのまま源先輩の想いを代弁する。


