記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



「お日様……?」


「えぇ、私って、引っ込み思案で、変なとこ真面目で……なかなか友達も出来なかったの」


「そうだったんですね……」


確かに、秋乃先輩は綺麗で、優しそうで、誰からも好かれそうだけど、静かで真面目そうでもあった。


「馬鹿騒ぎするクラスメートを、ここは勉強する場所なのに、なんて、子供みたいなんだろうって、一時、心の中で卑下してた事もあった」


「っ………」


それは、今の私の事だ。

私の目を気味悪がって離れていく人たち。

そして、私を除いて、楽しそうにふざけるクラスメートを見て、私も思った。

くだらない、私はこの人たちとは違うって。