記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



「源先輩の、どんな所が……好きだったんですか??」


「静月、何を言って……」


「人を好きになる瞬間って、どんな時ですか??」


蒼大先輩の言葉を遮って、私は話し続ける。


こんな事、どうして突然って、思うだろう。


だけど、源先輩が与えたのは悲しみだけじゃないはずだよ、好きだって気持ち、幸せだなって感じた時間があったはず。


思い出して、秋乃先輩……。


「………源は、私のお日様」


何も話そうとしなかった秋乃先輩が、ポツリと話し出す。

それに、私と蒼大先輩、博子さんが息を呑んで、それを見守っている。