「あのっ、梶先輩は学校に来てますか??」
昨日の今日で、梶先輩の事が心配だった。
秋乃先輩と同じくらい、消えてしまいそうな、危うい雰囲気を持っているから。
「梶なら来てる、アイツなりに思うところがあるんだろ」
「良かった……」
梶先輩、ちゃんと学校に来れてるんだ。
それに、蒼大先輩が気にしてくれてる、それならきっと大丈夫だ。
ホッと息をつくと、蒼大先輩が笑みを浮かべて私を見つめているのに気づいた。
「蒼大先輩?」
「静月は、本当に優しいな。俺、そんな静月が……」
「??」
何かを言いかけて、「い、いや何でもない」と頬を赤く染めて、口をつぐんでしまう。
「じゃ、じゃあ、放課後下駄箱前集合な!」
「………?は、はい」
そう言って、走り去ってしまう蒼大先輩を、不思議な気持ちで見送った。


