記憶の中で生きる君へ、この空に誓う




「羨む気持ちは、妬みに変わって……梶先輩は、源先輩の事を……?」


私がしつこく聞いたせいか、梶先輩は半場逆ギレするように、「そーだよ!!」と叫んだ。



そして、「茂木の父親の事故を知って、イジメを、起こしたんだよ!!俺が、事実ねじ曲げて、茂木が殺したって事にしてな!!」とついに真実を話し出す。


「お前……そんな事の為に、源をっ!!」


そこで、我慢できずに蒼大先輩が梶先輩の胸ぐらを掴む。


すると、梶先輩は可笑しそうに笑い始めた。


「ククッ、ハハッ!!死んでもアイツは人気者だなぁ!!」


「てめぇ!!」


そして、梶先輩を殴ろうとした蒼大先輩に、私は「やめて!!」と、ありったけの声量で叫んだ。