次の日、朝早く学校へ来た私と蒼大先輩は、一緒に梶先輩のクラスへとやってきた。
もちろん、梶先輩に会うために。
梶先輩は、単位ギリギリで授業に出ているから、放課後まで待ってたら会えない。
「悪いけど、梶はいるか？」
蒼大先輩がクラスの女の子に声をかける。
すると、やっぱり眉間にシワを寄せ、関わりたくなさそうにしているのが、分かった。
「……梶くんなら、一限目は来ないと思うよ？」
「え、そうなのか？？」
「たぶん、どこかでサボってると思う。もう単位はとってる教科だったし……」
「そうか、ありがとな！」
蒼大先輩はお礼を言って、困ったように私を振り返る。
私も、苦笑いを浮かべて、蒼大先輩を見つめた。
