記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



「怒鳴るって事は、静月の言ってる事が図星だったからだろ!!」

「そのイカレ女が言ってる事が正しいって言うのか!?」


「お前……っ!!」


蒼大先輩が我慢できずに梶先輩に掴みかかろうとした。 

私は慌てて、「蒼大先輩っ!!」と名前を呼んで後ろから抱き締めるように引き留めた。


「私は、大丈夫ですからっ……」

「でも!!」

「先輩が、私を信じてくれる……それだけで、いいんです」

「静月………」


前に回した私の手に、蒼大先輩が手を重ねた。

ートクンッ

感じるのは、蒼大先輩の『優しさ』。

蒼大先輩の、この心が……私を支えてくれてる。