記憶の中で生きる君へ、この空に誓う



……神様。

もう、源先輩は十分苦しみました。

これ以上、どんな苦しみが、あるっていうんだろう。


『俺のせいだ……』


源先輩は、ひたすらに俺のせいだと泣いていた。

源先輩、俺のせいって、どういう事ですか??

源先輩……っ。


『俺が、父さんを殺したんだ……俺、が……』


絶望した瞳で、源先輩は、空を見上げた。

その目から、一雫、涙が溢れる。


この声が、届いたらいいのにっ……。

今ここで悲しんでいる源先輩に、この声が届いたらいいのに!!


つくづく、私の力は無力だ……。


源先輩、あなたは、こんなにも辛い思いをしてきたんですね…こんなにも……っ。