『親父!!』
すると、隣から悲痛な声が聞こえた。
隣を見ると、黒髪の源先輩が、肩で呼吸をしながら、叫んでいる。
源先輩っ!!
って事は、あのトラックの中で倒れてる男の人が……源先輩の、お父さんっ。
私は、いてもたってもいられなくて、トラックに向かって一歩足を踏み出した、その瞬間ー。
ードォォーーンッ!!
トラックから流れるガソリンに引火し、爆発した。
あっという間に、トラックは炎に包まれる。
『親父っ!!』
『何してるんだ、君っ!!』
トラックに駆け寄ろうとする源先輩を近くにいたサラリーマンが、羽交い締めにして止めた。


