「源が人殺しってどういう事だよ」
「そのままの意味だよ。飲酒運転で交通事故を、起こした」
「……源が?」
ーあれ……。
これって、前にここを通った時に主婦の人が話してた交通事故の話??
私は、横断歩道の白線に残る、タイヤがスリップしたような焦げた痕を見つめる。
記憶を手繰り寄せて、あの主婦達の会話を思い出す。
『そういえば、ここも大きな事故あったわね』
『トラックがスリップしたやつよね』
『飲酒運転だったらしいわよ』
『あら、危ないじゃないの。通学路だっていうのに……』
『死人も出たとかなんとか……』
そうだ、やっぱりあの主婦が話していた事故の話だ。
『あぁ、そうそう。その運転手の子供がね……』
あの言葉の後に続くのは、きっと……『自殺した』だ。


