「あの………あの!!」
「あっ……」
突然、大きな声が聞こえて、私は我に返る。
すると、心底迷惑そうな男子生徒が私を見つめていた。
「ご、ごめんなさい……もう、大丈夫です」
そう言って手を離すと、男子生徒はさっさと歩いて行ってしまう。
そんな私の隣に、蒼大先輩が立った。
「何か、分かったか??」
「いるかは分からないんですけど、目星はつきました」
「なら行こう、そんで場所は??」
「それが………」
そして、私は記憶の事を蒼大先輩に話す。
どうして梶 航平が大通りの、横断歩道の前に立ってたりするんだろう。
蒼大先輩も、同じ事を思ったのか、不思議そうな顔をしていた。
でも、今の私たちには、これしか情報が無いし、あの噂を信じて、私たちは大通りへと向かった。


