放課後、私と蒼大先輩は、梶 航平がいる、3年生の教室へと来ていた。
梶 航平は、蒼大先輩の隣のクラスらしい。
私の記憶をたよりに、源先輩と同じクラスだろうって、山をはれたから良かったものの…。
でも、蒼大先輩がそれを知らないって……変だよね。
「あ、悪いんだけど……」
「え、何だ??」
教室から出てきた男子生徒に、蒼大先輩が声をかける。
「梶 蒼大って、このクラスか?」
「梶……あ、あぁ、このクラスだよ」
すると、明らかに男子生徒の顔が曇った。
「会いたいんだけど、呼んでもらえるか?」
「いや、アイツは単位ギリギリでしか学校来ないよ。今日も、2限まで出て、帰ったと思ったけど」
「そうか……引き留めて悪かったな」
「いや、それじゃあ……」
そう言って、そそくさと離れようとする男子生徒に、私と蒼大先輩は顔を見合わせた。


