記憶の中で生きる君へ、この空に誓う




「ふふっ、蒼大くんが、静月と出会ってくれて、本当に良かったわ」


「それは、俺の方です。静月さんは、俺をいつも救ってくれてますから」


「蒼大くんと静月は、きっと何かの縁で繋がっているんだね。どちらが欠けても、求めているモノへは辿り着けない」


おばあちゃんは、まるで私たちが源先輩の死の真相を求める為に一緒にいるんだと、分かっているみたいだった。



「……やっぱり、静月さんのおばあさんですね。なんか、占い師みたいなんですよ、静月さんも」


「ふふっ、未来なんて、誰にも分からないわ。蒼大くんが信じるモノを見失わないように、そうすれば、静月が想いを繋げてくれる」



おばあちゃんは、前に私の力を繋ぐ力だと言ったのを思い出した。

あれって、どういう意味だったんだろう…。


おばあちゃんの言葉は、いつも濁されてて、難しい。


まるで、答えは自分で見つけろと言われているよう。