ドンッ――

ボールが床に落ちる音がした
前を見れば相手が喜んでいた

俺達は負けたんだ
試合は・・・終わってしまったのか
俺のせいだ!!
ちゃんと打ちきっていれば・・・・・・

かける「整列だ」

「・・・はい」

審判「れいっ」

「「「有難うごさいました」」」

鈴里高校
3回戦敗退

「すみませんでした」

ともき「何に対してだよ。負けた事か? それとも最後に打てなかった事か?」

「え、後者です」

ともき「お前だけの責任なんて思うんじゃねーぞ」

「分かり、ました」

まもる「帰ろ、大紀くん」

「そうだな」

この世界に生きる俺達は勝敗があって当然なんだ。負けた者は次へ進めない、負けた所で立ち止まる


『鈴里応援してたんだけど』

『期待はずれだったね』

『所詮、鈴里は元強豪なんだよ』


かける「お前らには希望も可能性も残っている。負けるなよ、自分の心に」

「! 負けません。もう誰にも」


思っている程人間の心は強く無くて

いつも揺らいでいる

それでも負けたらGAME OVERだから

絶対に負けないと自分を信頼する


監督「帰ってミーティングだ」

「「「はいっ」」」

先輩達にとって終わりでも俺には始まり
でも、約束はまだ・・・果たされてない
春高どうするんだろ