Wエース

久々の公式試合
高校初めての試合なんだよな
テンション上がってきた

「負けたくねぇ」ボソッ

かいせい「その気持ち、最後までとっとけよ」

「! はいっ」

てか、よく聞こえたな
そう言えば地獄耳なんだっけ?
智紀先輩と試合に出たい!
負けたくないし、終わりたくない

「ラストレフトー」

ともき「大紀!!」

バシッ――

「よっしゃぁぁ」

かずま「ナイス、だけど五月蝿い」

(x_x) ☆\( ̄ ̄*)バシッ

「痛った、何するんですか!?」

まなと「2人とも五月蝿い」

「すみません」

かずま「この差はなんだ」

まなと「日頃の行いでしょ」かいせい「日頃の行いだな」

わたる「ブハッ。ごめん、高塚」

かずま「上原先輩まで」

「どんまいです」

かずま「元はと言えばお前のせいだ!」

かける「高塚はどんまい。切り替えて行くぞ」

「「「はいっ/おー」」」

なんか、スッキリしない
イマイチ、ピンとこなかったかな
だめだ、考えたってしょうがねぇ

まなと「! 上原先輩」

わたる「大丈夫」

上原先輩、どうしたんだ?
なんか、さっきからちょっと変
強豪になって来たからなのか?

かける「ラスト」

ともき「駆」

どうにか、第2セットは取り返した
第3セットは大丈夫かな?

『元とは言え、強豪だったのに落ちたね』

『仕方ない、なんせ陽紀さんが居なくなったじゃん』

兄ちゃんの名前・・・・・・
ここで出すなよ
いやになるじゃねーか

まもる「ギリギリだったけど、1セットとれたね」

「・・・おっおー」

まもる「どうかした?」

「いや、なんでも」

集中しなくちゃ
兄ちゃんの事は諦めろ
絶対に超えることなんか出来ないんだから

まもる「最後まで頑張って」

「負けない」

まもる「うん」

かいせい「その気持ちは続いているな」

「馬場先輩・・・はい」

かいせい「頼もしいな」

「ありがとうございます」

2日目に残れるかの最終勝負
第3セットが始まった