それより……柚梨…

「おーい、HR始めるぞー全員席に着け!!」

はぁ……

私は納得いかないまま席に着いた。

それからは、ずっと授業中は上の空だった。

4時間目になり次は音楽、移動教室だ。

私は不安もありつつ、柚梨に声をかけた。

「柚梨、次移動教室だよね??一緒に行こ!?」

そう言うと、また……柚梨は何も言わずに席を立ちあがり、1人で音楽室に向かってしまった。

ッ…………

なんで……どうして??

「如月さん??大丈夫???」

「え……??あ、うん。全然!!ありがとう。」

そう言って、私は逃げるようにして教室に出た。

はぁ………

それから、私は泣くのを必死にこらえて過ごした。