「川野くん…どうして……」

後ろにいたのは、帰ったはずの川野くんだった。

「何やってんだよ!!死んだらどうすんだよ!!!!!」

「離してよ!!渚のところに…行かせてよ……」

私はどうしようもなくなった。

もう…どうしたらいいのか……何が正解なのか…分からなかった………。

「渚…??ねぇ…如月さん??如月さん!!」

「えっ???」

「何があったの??」

「渚が……渚が…」

「渚って……この手紙は??」

そういって、川野くんは渚からの手紙を読み始めた。

手紙を読み終えた川野くんは、暖かかった。

「如月さん…」

「渚…なんで…なんでよ………」

「如月さん!!」

えっ………

何が起きたのか分からなかった。

だって…川野くんに抱きしめられていたから…