「涼夏ちゃん…??」
「えっ…なんで、私の名前………」
「私よ…渚の母…」
「あっ、渚のお母さん!!久しぶり!!」
「えぇ…涼夏ちゃん…綺麗になったわね…」
「そんな…ありがとうございます。」
でも、なんで喪服来てんだろう…??
誰かのお葬式かな…
「あの、渚は…??」
「渚ね…」
「今日ね…お葬式だったの………渚の…」
えっ………
すべての音が遠のいていった…
渚の………??
立っているのもやっとだった……
「な、渚の…お葬式……??」
「先月…病気でね…でも、渚がお葬式はどうしても地元でやりたい、って……」
「そ、そんな………」
渚が……死んだ……
「渚…い、いやぁだぁぁぁぁぁ……」
すべてを聞いた時…たっていることは無理だった…
「ごめんね…涼夏ちゃん…でも…渚の思いを…聞いて上げて…」
そう言ってくれた渚のお母さんもまた…静かに涙を流していた。
そんな渚のお母さんから渡されたのは淡いオレンジ色の便箋だった。
「涼夏へ
渚より」
渚…から…??
ふぅ…
私は意を決して…渚からの手紙を読み始めた……………

