「あ、はははは……」
「もー、しょーがないなー。」
鞄の中をガサゴソ探す。ん、あれ?課題の
紙、鞄のなかに入れたはずなんだけど……。
あ、もしかして……
「美百合?どうかした?」
「ごめん!今日の音楽の時間に返されたは
ずなんだけど、音楽室の机の中に入れっぱ
なしだったみたい!あれないと私も困る
し、今取ってくるね。あ、校門の前で待っ
てて。すぐ行く!」
「オッケー。校門にいるねー。」
急いで音楽室行かなきゃ。鍵あいてるか
な?
階段をのぼって、廊下を歩いていると、音
楽室のドアが開いてるのが見えた。
よかったー。あいてる!
音楽室に着き、ガラっとドアをあけた。
「失礼しまーす。」
ーーーーーあれ……先生いない?
「ま、いっか」
小さく呟くと、音楽での自分の席に行き、
机の中を覗いた。
…………………………え?
な、ない!?いやいや、確かに机の中にい
れたよ。あれないとテストの時困るの
に……!
と思った矢先…………
