「それにしても、今日これてほんとによか

ったー!桜散るまえにいきたかったか

ら。ありがとね。」


「美百合。」


「ん?」

振り向くと同時に享もすっとたって、腕を

伸ばしてきた。

あ……この感じ、昨日と同じ……

髪に違和感を感じた瞬間ゆっくり目を閉じ

る……


「美百合……」

享が低くゆっくり私を呼んだ。

なんか……なんか……

「おめーさ、髪に桜つけんの好きなの?

(笑)」

「え。」


享の声と同時に目を開ける。

ふと享の手のひらに視線を落とすと花びら

がのっていた。