「結果は変わらなかったか……。それより、律月を止めれるものかな…。咲輝か…懐かしいな……」
「咲輝様の事をお考えですか?」
「まあね…。負感情に勝てる物なんてあんのかな」
「僕には知り得ません。あ、そうでした。あの娘は……」
「解放。記憶は……」
「承知致しました。架威(かい)様」
「ミアユ。いやいや咲輝よ…俺を超えろ。兄である俺を」
「たくさん×した……よ」
「律月……」
逆光で光る二人の顔は笑いを見せていた。