「熱くなるのは構わないが、周りを少しは見たらどうだ? お前の起こした事は周りが責任を被るのだろう? 甘ったれるのも大概にしろ! 自分の足で歩けないガキが粋がるな」 灰色の瞳はそう言って“獅子”を見下ろした。 「貴様もだ。無力なら、力を手に入れて大切なモノを守れ。 コイツが暴れないで済むだけの力を付けろ」 茶髪の男にそう言って、踵を翻し、この場を後にした。