「あーあ、もう無理ですよー、
今年で24ですよー?なのになんでー?
あんなけみんなに気をつけてって
言われてたのにー、グスン、」

「真城あんた今日呑み過ぎだよ?
もう帰ろう?タクシー呼ぼうか?」

「嫌だ〜菜々ちゃん見捨てないで〜」

「見捨てない見捨てない、
見捨てないから今日は帰ろう」


「菜々ちゃん、わたしね、
あんなにドキドキしたのは初めて、
龍野さん、びっくりするほど綺麗だよね、
わたし自分が男でもドキドキしたと思う」

「…だめだこりゃ、お酒にも
龍野にも完全に酔ってる…」



(いらっしゃいませー)
(すいません、只今満席で)


「あ!ほら!真城もう出るよ、
…わたしたちもう出ますんで
お会計お願いします」


「って、あれ?山根じゃん!
なにしてんのー?真城ちゃんとふたり?」

「偶然!佐倉はひとり?(笑)」

「なわけねーだろ(笑)
ほら、龍野の歓迎会だよ、
あいつ大勢でやるの嫌がるだろ?
永田と男3人でひっそりとな」

「え?、ってことは」


(いらっしゃいませ)
(すぐ片付けますんで奥へどうぞ)


「ほらきた!そうだ偶然だし
よかったらこのままいっしょに呑まない?」

「いや、ちょっとそれは…
真城も潰れちゃってるし」

「そうなの?…真城ちゃん
寝ちゃってるじゃん(笑)」

「ほんと、いつのまに…
真城起きて!早く帰ろう」

「まーいいじゃん、寝かせといて
お前龍野と同期だろ?」

「…そうだけど」

「おい、龍野、お前の同期の
山根が偶然いたから今いっしょに
歓迎会しようってなってな〜」


「…山根って誰?」



やっぱりこいつ全然変わってない
真城が傷つくのだけは避けさせたいな



「久しぶり龍野くん、相変わらずね」

「あ〜、お前かよ、顔見たら
若干思い出した、横のは?」

「去年から入社した真城ひなたよ、
会社で何度か顔合わせてるでしょ?」

「覚える必要があるものしか
覚えないからわからないな」

「は〜…ほんとあんたって…
…真城!!起きなさい!」

「おかーさん、もうちょっとだけ…」

「寝ぼけてないで!ほら!」

「…んー?あ、菜々ちゃん〜?…と
佐倉さん、?に…/////え?なに?夢?/////」

「夢じゃないから、帰ろう!」

「え!真城ちゃん何その反応、
もしかして龍野に惚れてるの〜?」

「ちょ、佐倉さん!/////」

「佐倉まだお酒も入ってないのに
人をからかわないの!真城立てる?」

「え?もしかして図星だった?←」



立たせようと抱えている真城が
お酒で赤いはずなのに一段と
隣りでみるみる赤くなっていく

この天然ふわふわ茶髪野郎!
明日会社で覚えとけよ?と佐倉を睨む




「あのさ、このままじゃめんどくさい
ことになりそうだから言っておくけど、
俺お前無理、お前みたいな女は見てる
だけで吐き気がする、気持ち悪りぃ」



「…っ辰野あんた」

「辰野お前やめとけよ、な?
…真城ちゃん気にすることないよ?
こいつみんなにこうだから…
…真城ちゃん?」

「ん?真城?」

「……うぇっ、きもちわるいっ」

「…は?え!?ちょ!まっ」