「あー……まだ信じられない?」
「いや、母がそんなことをする人だったのかと思って……」
「君が心配なんだよ」
「そうなんでしょうけど……」
それにしても、私に何も言わずに雇ってしまうのはどうなのだろうか。
忘れっぽい母のことだから、きっと連絡をするのを忘れていただけらだろうけれど、これでは困ってしまう。
それに、私は一人の時間を邪魔されるのが嫌いだ。
家事だって不器用ながらこなせている。
手伝いなんて、要らないのに……
「……はぁ……」
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