俺は彼女が実在していた事に感動した。

側に行き声を掛けたい、いや、声を聞きたい。

だが、この状況では不自然すぎる。
ストーカーかと警戒されてしまうかも知れない。(気分的にはほぼストーカーだが)

さりげなく、偶然に知り合いになるのがベストなのだが。

明日からも又、買い物に来ようと決意した。

彼女の姿を見れただけで、今日の仕事がはかどりそうな気がするから不思議なものだ。

味気ないと思った日常風景が、雨上がりの様にキラキラとまばゆくさえ感じられる。

どうやって知り合いになろうかとワクワクしながら職場に戻った。