「え、…倭、?!なんで!?先行ったんじゃないの?!……まさか、待っててくれたの?」 「ちげーよ。山岸達に呼び止められて少し喋ってただけ」 首に手を置きながら言う倭。 山岸君とは、倭と直翔と一緒のバスケ部の男の子。天真爛漫でいっつもハイテンション。 呼び止められたという倭だけど、私には嘘だとすぐにわかった 根拠はね、倭って自分が照れるような嘘をつくと、首に手を置くという癖があるの それは、幼なじみの私が気づいた誰にも言ってないこと。