「え、ちょっとまってよ~!」 先輩のことでショックでボーッとしていた私は三人より準備が遅くなってしまった そんな私を葉瑠たちが待ってくれるわけもなく… 「沙梨ー 先に行ってるわよー」 やっぱりね… 「少しくらい待ってよケチ!」 「ケチって言ったから絶対に待ちません」 葉瑠たちの薄情者!!! 待つ気なんかもともとなかったくせに! 「よしっ」 ようやく準備ができ三人のところに急ぐ 廊下を走り、階段のほうに曲がると… 「そんな走ると転ぶぞ」 倭が壁に寄りかかりながら立っていた。