「帰ろうか?」




「…うん!」





美愛は泣きやんでいつもの美愛に戻ったけど、静奈ちゃんは、まだ少し泣いていた…。








「…!」







お互い喋らないまま…。









なんて喋ったらいいかわかんない…。




そんな時…。





「勇?
勇〜!」






勇?








「お、親父!」







葉山君のお父さん!








「なんで親父が居てるんだよ!」





卯に2つって感じ…。






似てるー!









「静奈から聞いてなかったのか?」







「聞いてたけど…。
夕方からじゃなかったのかよ!」






「いやー。
仕事の関係で早く来たんだ!
まさか勇や静奈に会えるとはなー!」







へ〜。






葉山君のお父さんって静奈ちゃんの事も知ってるんだ…。





「…!」






葉山君は嫌な顔してる…。







久々の再会なのに…。







「こちらの、美人さんは誰?」






「パパ!
こちらは岡下美愛ちゃんと和泉安梨ちゃん!」





静奈ちゃん、パパって言うてる…?







どうゆう事…?








「おぉー。娘と息子がお世話になってるな〜!」







娘と息子って…?







「静奈って葉山君の妹なの?」






「そうだよ…。」








えぇー。







嘘でしょ〜!





葉山君が静奈ちゃんの妹だったなんて…。









だって、だって








「似てない〜!」








「悪かったな!
俺は親父似なんだよ!」







ってブスとした顔した葉山君…。








「でも、名前が違うんじゃないん?」






そうだよ…。





「離婚してるんだ…。」








だからなんだ…。







「…そうだったんですか?」






余計な事聞いた気がした…。






「旦那様仕事に行かないと…!」






「そうだった…。
静奈と勇は後でな!」






「…ハイ!」






「じゃ…。
又家にも遊びにおいで…。」





「ありがとうございます!」







優しそうなお父さん…。







「あのクソ親父!」





葉山君、相当嫌ってるんだ…。






優しい人なのに…!