葉山〜




なんで、俺が花火しに行かないと行けないんだよ…。





たく…。








「ハァー?
花火?」






あれは10分前〜








うー。眠いや〜。








〜♪〜♪〜♪







人がせっかく寝てる時に誰だよ〜!







「もしもし…。」







「もしもし…。
葉山君…?」







誰?







「そうやけど…!」






「私、美愛だけど…。」






岡下…!







「なんで俺の携帯番号知ってるんだよ…!」







俺、岡下に教えたか?







「安梨に聞いたの…!」








和泉に…。








「で、何の用なんだよ…!」






眠いで、今イライラ中…。







「…あっ?
うん…!」









はっきり言えよ…。









「明日って暇?」






明日…?







別に大した用はないしなぁ〜!







「無いけど、何で?」







「良かった〜!」







良かった〜って…。







「明日の夜7時に繁華街に待ち合わせネ!」







繁華街…?






「何でだよ…!」





理由を話せよ…。







「グタグタ言うな〜!」






何で逆切れなんだよ…。






「切れる必要があるんだよ…!」





意味分かんない…。





「この前、高塚君に会ったでしょ?」







高塚って…。





「あぁー。
高塚一歩…!」







「その高塚君が花火しないか?って誘われたんだけど…。」






「ハァ〜?
花火?」






花火ってこの前花火大会に行ったんじゃ…!






「貰えもんの花火があるから、しょうって誘ったんだ…。」







じゃ、2人ですればいいじゃん…。






「で、安梨も来るんだ…。」







和泉さんも…。







「和泉さんも来るんだ…。」




わかった、、





和泉が来るから、俺も来るだろうって思って誘ってるな〜!








「和泉がいるなら、俺が誘う必要がある?」







「ある…。
葉山君、和泉の事好きなんでしょ…?」






ハァ〜?






「なんで俺が和泉を好きになるんだよ…。」





俺は別に…!







「だって、安梨がいる時にいつも葉山君いてるしさ…!」







それはたまたまだし…。







「だからって行く必要がある?」






「いいじゃん…。
どうせ、暇って言うてたじゃん…!」






言ったけどさぁー。






「だからって…。」






「あー。もう。
ぐちぐち言わないで来てね…!」






ガチャ〜






「おぃ!」






切りやがった…。






何考えてるんだ…!