心次〜



俺は何をやってるんだろぅ〜




ガチャ〜







「静奈…!」








静奈は勝手に入って来て!






そういれば、葉山も勝手に入って来てたな?







さすが兄妹…!




なーんて、そんな事考えてる暇なかった…。





「心次君…。
私ね…。」


静奈の話を止めて…。





「待て!
俺が先に話させて…。」






静奈ともちゃんと話さないと…!






「し、心次君…。」







「俺、ヨーロッパに留学することにした…。」




「えっ?」







ずっと考えてた…。







俺なりの考えを…!








「心次君…。」








「俺、ヨーロッパに留学して、俺なりの生きたかを見つけたいんだ…!」








そしていつかは俺自身を磨きあげたいんだ…!








「そっか…。
心次君がそうするんなら、私は何も言わない…。」







静奈には本当に悪いんだけど…。






「…!」






「静奈ね、待ってるから…。
心次君が帰って来るのを…!」






静奈…!






「だって、私達は婚約者同士なんだよ…。
待つのが当たり前だもん…。」






「静奈…。」







「待ってる…泣」






最後の最後まで泣かせた…。






静奈にも美愛にも…。






「静奈…。
俺が俺らしくなって帰ったら静奈の事…」




「しー。
これ以上言わないで…!」




静奈






「私なら大丈夫だから…!」






静奈は優しいな…。







「じゃ、私は帰るね…!」








「静奈は話があったんじゃないの…?」






し、静奈…。







「大丈夫…!
何でもないから…。」







「静奈…。」






泣いてる静奈初めて見た…!






いつも気が強いで、泣いた事なんてあまりなかった…。







「私の話は別に大した事じゃないし…!
じゃあね…。」






静奈…。






「…。
静奈…。ゴメン、有難う!」





「バーカ…。」






ガチャ〜







静奈、有難うな…。