「俺、高塚一歩【たかつかはじめ】
私立優雅学園の一年。宜しくな!」




高塚一歩って…。




「あのトップダンサーの高塚一歩?」




「美愛、知ってるの?」






チョー人気のトップダンサーズ…。






「テレビとかでみた事ない?
この前、西日本の高校生出場…。」






「みた事ない…。」





そっか!


安梨はあーゆうの興味ないんだったけ?







「俺もそれは見た事はある…!
俺の妹も今はファンらしい…。」








葉山って妹とか居てたんだ…!







「光栄だな…。
俺の事知ってるなんて…。」






テレビや雑誌で見るより、マジイケメン…。






「でも、なんであんたみたいな有名な人がここにいる訳?」






「俺、元々は地元がここだし…。
それに、学校も近いしな…!」





そうだった…。







優雅学園は有名学園を1、2は争うらしい…。









「でも、あの時は気づかなかった…!」






「あの時…?」






「ほら、ゲームセンターで…。」






安梨がぶつかった時は慌ててたから…。



それどころじゃなかったけど…!







「いやー。あの時は俺の友達がゲームセンターにどうしてもって頼まれたからな…。」







「へー。」








そうだったんだ…。











高塚君ってマジイケメン…。








「美愛…。
美愛ってば…。」







「もーう。
美愛!」






「何?」






安梨から呼ばれてたんだ…。







「もうそろそろ帰らないっと…。」








「…そ、
そうだね…。」








けっ〜!



もう少し居たかったのに…。







「じゃぁさ…。
電話番号教えて…。」







私の?






「いいですよ…。」







ラッキー。





振られて、こんないい気分は初めて…。









「080ー◯◯」







〜♪〜♪〜♪〜♪





「かかりました…。」






090ー◯◯なんだ…。







「じゃ〜!」








やっぱり…。





去る時もイケメン…。