安梨〜



「安梨〜、おめでとう…!」




「有難う…。」




今日は旅館で貸切でお祝いをしてくれた…。





「安梨〜!」






お、





「お母さん…!」






「なんでここに?」






私、まだ報告してないのに…。






「私が呼んだのよ…!」





美愛…。





「余計な事を…!」






明日でも報告しに行くつもりしてたのに…。






「何が余計よ…。
安梨が報告してくれないから、美愛ちゃんが心配で教えてくれたんじゃない…。」






「…!」






何もいいかせない…。







「お母様、ご無沙汰です…!」





「あらー。
和巳さん、久しぶりですね?」







付き合ってすぐ、私の家に行き、お母さんやお父さん、安士までに挨拶しにいった…。






「そうですね…!」





お母さん、和巳さんお気に入りだもんな…。






「あ、ん、り!」






「静奈…!」






静奈は結婚してすぐに妊娠したらしい…。






「大丈夫なの?」






「平気よ…!」





つわりとかで大変だったのに…。





「無理しないでね…。」






「…うん!」







静奈も幸せそうで…。







「和泉さん…?」






「比呂さん…!」






比呂さんともあれから葉山君のゴタゴタを言わなくなったし、自分の店を開くのもなくなっちゃたしね…。







「妊娠したって聞いた時はビックリした…。」








比呂さん…。







「そうね…。」







比呂さんと葉山君、もうそろそろアメリカに帰るらしい…。








「和泉、おめでとう…!」






葉山君…。






「…有難う!」








葉山君まで参加してくれるなんて…。








「あら、あなたは…?」







「ご無沙汰です。」





内のお母さんと葉山君と喋ってる…。







「大丈夫かしら?」






昔の事があるから心配…!







「安梨…!」





「和巳さん…!」







私は和巳さんとこれから、幸せになるんだ…。









「安梨、皆んなに祝福されて良かったな…!」







「そうだね…」





静奈に美愛…。






葉山君に心次君…!







「安梨…。」





泣きそう…。







「ゴメン、私ちょっと…!」








海辺まで走った…。








「和泉…!」





「は、葉山君…!」






なんで、葉山君が居てるの?





「和泉が走ったのを見えたから…!」







追いかけてくれたんだ…。







「…。」







葉山君…。







「和泉、お前どうしたんだよ…!
走ったりして…!」






「なんでもないのよ…。
ちょっと風に当たりたかっただけよ…!」






「嘘つけ…。
泣いてくせに…。」





葉山君…。





「葉山君〜泣」





私、葉山君の前でないちゃた…!






「和泉…。」






葉山君の前で泣くなんて…、、







「ごめんね、泣いたりして…!」





「俺さ、やっぱり和泉が好きだよ…。」





葉山君…。





「でも…。」





「わかってる…。和泉も妊娠してるし、俺も奥さん居てる…。」






そうだよ…。





「でも、俺は和泉を諦める事出来ない…!」






は、葉山君…。






「和泉に何を吹きこんでるんだよ…。」






「和巳さん…!」




先の聞いてたの?






「和巳さん、待って…。
私が悪いの、、」





「安梨…!」





「和泉…!」





和巳さん、怒っちゃた…。





「待って和巳さん…!」





ガラ〜





「和巳さん、誤解だよ…。
泣いてた私を慰めてくれただけ…!」






「安梨、どうかしたの?」






「和巳さん…!」




どうしたら、信じてくれるの…?