「安梨ちゃん…!」



「女将さん…!」




女将さんって若いのに、2人の子持ちには見えない…。






「安梨ちゃんに見せたいものがあるの…!」







見せたいもの…?









ガラ〜








「どうぞ…!」







女将さんの部屋に入ったの初めてかも…!








「で、見せたいものって…?」







「これよ…!」








アルバム…!








「ほら、これが勇と静奈よ…!」






勇君と静奈って一つ違いなのに、大人っぽい…!






「可愛いですね…!」







葉山君って小さい時から
本好きだったんだ…!







「勇も静奈も小さい時は可愛いかったのに…
今じゃ全然…!」








静奈は女将さんの後を継がないで自分の道を歩いてる…!







「これ、葉山君ですか?」






運動会の写真で、1位取って喜んでる写真…!







「そうよ…!
この頃は小学二年生の時かな…?」







「へー!
可愛い…!」








「これ…!」






私とあの日…







「この写真はね、勇から渡されたのよ…!」





葉山君から…








「この写真…
ここに来る前に遊園地と海遊館の行った時…。」








置いて行ったんだ…!






「勇ね、2枚写真あるのよ…!
1枚はアルバムに貼りたいからって…!
もう1枚は勇が持ってるのよ…!」








葉山君…。








「うぅー泣」







「裏見て…!」








和泉と初めての記念日に…!

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「あの子、和泉ちゃんと付き合ってから変わったわね…!まぁ、いなくなったのは許さないけど…!」






女将さん…!







「ただ、一つ言えるのは父親の反発に逆らえないから、こうするしか無かったのかも知れない…。
でも、安梨ちゃんを大事なのは分かってあげてね…!」







「ハイ…!」








女将さんの優しいのは葉山君とそっくり…!










「葉山君…!
あなたがいなくなってから8年だよ…!いい加減に帰って来てよ〜。」






うぅー泣








「葉山君…!」










「お前、又海眺めてるのか?」







「堀田さん…!」






泣いてる所、見られた?







「風邪引いても知らないぞ…!」






ジャンパーをかけてくれた…!






「堀田さんが風邪引きますよ…!」






「俺は平気…!
何枚も着込んでるし…!」







「あ、有難うございます…!」








でも、なんで堀田さんがここにいるの?








「綺麗な海だな…!」







「そうですね…!」







まぁ、いいか?







堀田さんの温もりが私は心地良かった…!